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アトピー性皮膚炎

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乾癬


-西洋医学から-

乾癬とは…「炎症性角化症」という皮膚の病気に分類され
「皮膚の炎症」…赤み、かゆみと表皮の新陳代謝が異常になり、
次から次と落屑が増えていく疾患。
ただし感染はしない。乾癬にはいくつか種類があります。
尋常性乾癬、適状乾癬、膿疱性乾癬などありますが、一番多いのは尋常性乾癬です。

表皮の異常増殖。正常の表皮細胞が入れ替わるターンオーバーは約45日、
乾癬の皮膚は3~4日で入れ替わるので落屑が異常に増える原因となる。

はっきりした原因は分かっていないが遺伝的素因に外的因子として気候、ストレス、喫煙、
食生活内的因子として糖尿病、肥満、コレステロールが高いなどが加わって発病すると、考えられる。
親が乾癬で子供が発病する可能性は5%と言われる。

乾癬症例・背中
写真:乾癬症例・背中

■□ 我が国の発病率 □■
0.1%~0.2%

■□ 男女比 2:1 □■
男性:40代から50代が多い
女性:20歳代と50歳代に多い
原因は不明

■□ 症状 □■
境界ははっきりした紅色で平らか丘疹で銀白色の鱗屑を伴う。
頭部、膝頭、ひじ頭、腰部に好発する。足や臀部は治りにくい。
鱗屑を掻くと点状出血(アウスピッツ現象)が出るのが特徴。
また患者の健常の皮膚に刺激を与えると乾癬を引き起こす(ケプネル現象)
(馬に噛まれた後に歯形の乾癬が出て発見された。1867年)
爪は60%の患者に点状陥没、爪の甲が混濁、肥厚などがある。

■□ 病態 □■
1:表皮の異常増殖
2:真皮の血管が拡張するので赤くなる。
3:表皮に白血球が侵入する。

■□ 治療 □■

乾癬の治療 重要な副作用
外用療法 ステロイド軟膏 皮膚の委縮 血管拡張
ドボベット軟膏 ビタミンD3とステロイドの配合剤
ビタミンD3軟膏 高カルシューム血症
タクロリムス(プロトピック)軟膏 熱感、刺激感
全身療法 レチノイド内服 催奇形性
シクロスポリン内服 腎臓障害
メトトレキサート内服 肝臓障害
光線療法 PUVA UVA 光発がん
生物学的製剤レミネード、ステラーラなど 高価ステラーラ注射1回42万円

■□ 乾癬の維持療法 □■
多くの薬で乾癬を悪くしないような緩解状態を維持できるようになった。
しかし完治はむずかしいので長期にわたって使わなければならなく、
全身の副作用に注意していかなければならない。



-中医学から-

乾癬は慢性的で治りにくいので、中医学ではその時の症状、体調に合わせて
漢方薬と漢方外用薬、養生を根気よく続けることが大事です。

乾癬の特徴はフケ状の物(鱗片)が多く落ちるので中医学では「銀屑病」ともいい、
美容上、精神的な苦痛も多いのですが、他人には感染しません。

免疫力が関係し、季節や、ストレス、食事が影響を及ぼします。
肥満との関係も解明されています。
また酒、たばこ、ストレス、掻破はさらに悪化させます。

■□ 中医学的見方 □■
●角質が固い、雲母のようなフケ状の物(鱗片)・・・瘀血
 ・・・堅いのは局部の血流が悪いから。
●関節の腫れ・・・湿熱
●赤い・・・血熱
●膿疱・・・毒熱
「血熱」が関係するので中医学では「調血理論」を用いて血から治す涼血が大事です。

■□ 名医の経験から □■
●北京中医病院 趙 炳南教授・・・・血熱が主因である。
●上海中医薬大学 秦 万章教授・・・血熱ら瘀血になる。
●雲南中医薬大学 劉 復興教授・・・血熱熱毒がメイン。

趙 炳南皮膚病研究所にて研修
写真:趙 炳南皮膚病研究所にて研修

ウエマツ薬局 植松光子はこの3人の名医について直接教えを受けました。
どの患者さんもほかの病院ではよくならなかったが、ここではよくなってきた、
と信頼した表情でおっしゃっていました。
重症の人は即入院ですが大量の漢方煎じ薬、
1日300gほどの生薬を煎じ早く退院できていたのが印象的です。
日本では一般に1日20g、ウエマツ薬局では100gくらいです。患者さんの予算の関係もあります。
《 尋常性乾癬の過程 》
進行期⇒静止期⇒退行期 発疹の程度が徐々に治まってくる。

■□ ポイント □■
病程は長いのであきずに治療していくことが治すコツです。
《 乾癬が漢方薬でよくなった例 》
35歳 女性
乾癬が漢方薬でよくなった例
左写真:治療前 2012.9.25     右写真:治療後 2013.3.12
2015年7月現在紅斑は全くなく、漢方薬は休んでいます。
食事に気を付けて、自家製タール軟膏のみ使用中です。

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