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  • 婚活妊活ビンボーは怖くない。その9「保活5」

    2014年1月21日 ,

    さて、ビンボー生活は続きます。

     

    しかし、私自身はみじめとも、辛いとも思っていませんでした。

    むしろ、なにもないところから工夫して、日々の生活を送れる事が楽しみでした。

     

    子供の洋服も、私の持ってきた洋服をほどいて作ってやりました。

     

    面白かったのは、おむつカバーです。

    これは、着なくなったセーターを洗濯機にかけて、

    フエルト状にして裁断します。

     

    既製品の化学繊維のおむつカバーより蒸れなくて、気持ちよさそうでした♪

    水玉の帽子とドレスも、お揃いの生地で作りました。

    産後で体型が変わり、外出もしなくなり、

    結婚前のおしゃれな洋服は、不要になっていたので

    おしげもなく作ることもできました。

    長女が3歳の時の七五三のお祝い着は、

    私のピンクのフランス製のカシミヤのワンピースです。

    保育園に行っているとき、私のスカートのあまり切れで作った、

    ベージュのチェックの、子供服にしてはシンプルなジャンバースカートは、

    保育園の先生が「世界で一つのスカートね」と言ってくださって、

    子供はとても喜んで着ていました

    二女が3歳の時の七五三は、長女も5才でしたので、おそろいのドレスを作りました。

    ついでに、バッグも兎の毛皮で簡単に一時間もかからず作り、二人とも大喜びでした。

    手作りの写真ばかり載せてしまいました。

    こんな風に自分で作ったものは、愛着があり、忘れられないものです。

     

    洋服作りは夫が幸い?毎晩深夜2時ころが帰宅なので、

    十分作る時間がありました。

     

    その頃の猛烈サラリーマンの生活は、そんなものです。

    同僚を連れて、深夜帰ってきたこともあります。

    それから宴会です。

     

    寝ぼけて、何を作ったか分からなくなってしまいましたが、

    下手な手料理を喜んでくれ、

    そうして自宅に来てくれた方には、いまだに親しみを感じています。

     

    朝、夫は6時には起床。

    私は0歳の二女が、5時になると

    顔の上をおしっこくさい匂いを残しながらハイハイしていくので、

    嫌でも5時には目が覚めます。

     

    二女が1歳になるまで、ろくに寝た記憶がありません。

     

    しかし若い、ということは素晴らしい♪

    夫も私も元気にビンボー生活を楽しんでいました。


    写真:「手作りのスカートを着て:祖父と海岸で」

    次回は持参金が少なかったわけ。 お楽しみに♪

  • 婚活妊活ビンボーは怖くない。その8「保活4」

    2014年1月21日 ,

    やっと入れた保育園でしたが、

    子供を預けて働くことに罪悪感を感じました。

     

    日本の女性は、手元で子供を育てることが

    女の務めだという先入観が抜けません。

     

    しかし、中国の女性は、好きな事をして生き生き働くことが

    夫や子供のためになる、という考えで

    幼児をおいて外国へ留学したり、働きにでていて、驚かされます。

     

    夕方帰宅してからはしっかりと子供と向き合い、

    寝るときは、毎晩絵本を読んであげ、育児は楽しいものでした。

     

    二女は美術学校を卒業する時

    「私の原点は保育園よ」と言って、

    保育園の遊具の製作が卒業制作でした。

     

    この言葉を聞いて永年の心のひっかかりが取れました。

    さてやっと生活も少し楽になってきましたが、

    またまた困窮生活に💦

    給料が3カ月続けてなくなる事件が!!

     


    写真:水色のコートはグリーンとブルーの二枚重ねのリバーシブルの生地の

    私のコートをはがして作りました。

     

  • 婚活妊活ビンボーは怖くない。その7「保活3」

    2014年1月21日 ,

    初日、やれやれやっと保育園に入れた、

    とほっとして、薬局で仕事をしていると、保育園から電話。

     

    「すぐ来てください、

    こんなお子さんは初めてです。

    とても預かれません!!」

     

    びっくり仰天し、自転車を飛ばして保育園へ。

    山の中の何もない広い園庭から

    娘の大泣きの声が聞こえてきました。

     

    見ると、誰もいない園庭で、空を仰いで、大声で泣いているのです。

    朝から泣きっぱなしだ、ということでした。

     

    「ここで断られては大変」と毎日付添い、

    一週間で慣れてきたら、それからは保育園が大好きになりました。

     

    頭の良い子?は自分のわがままがきかない、変な所に来た、

    と敏感に察知して、早くから拒否するそうです。

     

    おっとりした子は、一か月くらいしてからぐずるそうです。

    1カ月で、それまでの1年間くらいの成長をみせ、

    保育園は素晴らしい!と思いました。

     

    しかし、保育料は高く、当時3歳児で月3万円、

    私のパートの給料も3万円、差引0です。

    ですが、社会勉強代と思いました。

     

    専業主婦から社会に出て仕事を始めるときは、

    清水の舞台から、飛び降りるような思いでした。

     

    いかに家庭が温室で、社会の荒波から守られているか痛感しました。

    しかも“おかみさん”=神様ですから。

     

    家の中で一番威張っている存在なのが、社会から取り残されているのがよくわかりました。

    「手作りの兎の毛のバッグと七五三のお祝い着 。作るのも楽しみ」

  • 婚活妊活ビンボーは怖くない。その6「保活2」

    2014年1月20日

    子供を連れての仕事は大変です。

     

    本人としてはお仕事を手伝ってくれるのですが、

    消毒用アルコールのびんをエッチラオッチラ運んでくれた時には

    オットット と言う感じで冷や汗が出たり、

     

    化粧品を売っているとき

    「おしっこ」と言われ、

    あわててトイレに連れて行って戻って来たら

    お客様はいなくなってしまったり。(´д`lll) 。

    一日終わるとぐったり 。

     

    保育園に入れるよう、

    近所の市会議員に頼んで、市の福祉部の部長に面談を申し込みました。

     

    約束の時間に1時間遅れてきた時は

    2歳の長女は飽きて、会議室の中をぐるぐる走り回っており、

     

    8か月の二女は机の上を

    「ダーダー」と言いながらはいずりまわって、

    灰皿は、すべて床に散乱していました。

     

    その状態を一目見て課長さんは

    「はあ~、この子を連れて仕事に行ってるんですか!」

    と絶句しました。

     

    男性の彼から見たら,

    こんな子を連れて仕事に行くなんて、考えられない事だったでしょう。

     

    これが功を奏してか、新設の保育所にやっと入れることになりました。

    そして初日、とんでもないことが起きたのです!

    写真:未来・自分のワンピースをほどいて作った三歳お祝いの服。
    フランス製カシミヤのショッキングピンクの素敵な生地、可愛いでしょ!!

    次回をお楽しみに!

     

  • 婚活妊活ビンボーは怖くない。その5「保活1」

    2014年1月19日 ,

    ちょうどそのころ薬局から就職の話が来ました。

    私も思い切って働こうと思い、夫に言いましたら

     

    「子供はどうするんだ」

    「保育園に預けようと思うんですけど」

    「保育園はビンボー人の行くところだ」

    「うちはビンボーじゃない?」

     

    夫は黙ってしまいました。

    《娘・子供の洋服はすべて手づくり。

    作るのも楽しみのひとつ。帽子も手作り》

     

    その当時は、妻が働くことは夫が甲斐性がないと言われ、

    保育園も生活に困った人がやむを得ず預けるところという認識がありました。

     

    今ではむしろ反対ですが。

     

    そして1歳11カ月の長女は、保育園に入れないので

    職場に連れて行くことにし、

     

    2カ月の赤ちゃんは市の認可保育施設の

    「家庭ママさん」に預けることになりました。

    まだ首が据わらない二女を横抱きにして、

    長女はスカートにつかまらせて歩いて30分のところを通いました。

     

    両手がふさがっているので、

    雨の日は傘の柄を首でささえて歩きました。

    職場までは1歳11カ月の子を連れて歩くと1時間かかり、

    幼児の足では疲れて転びはじめます。

     

    自転車が欲しいと思い、

    仕方がないので就職したばかりの薬局に給料の前借です。

    10000円借りて自転車を買いました。

    次回は子連れの職場奮闘記  お楽しみに

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