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夏の冷え対策3 胃腸の虚弱
*気になる症状
手足の冷え、全身の疲労感、無力感、
食欲不振、お腹の張り、軟便、下痢
胃腸は食べ物から栄養を吸収し、体内の「気」や「血」を
生み出す大切な臓器です。胃腸が元気なら、
身体を温める陽気や血も十分に作られます。
しかし、冷房や冷たい飲食物の摂り過ぎや食事の不摂生などで
胃腸に負担をかけると、胃腸の働きが低下してしまうこともあります。
その結果、体内の陽気や血が十分に作られなくなり、冷えが起きてしまうのです。
このタイプの冷えは、食欲不振や下痢、疲労感といった症状を
伴うことも特徴です。体力が落ちて夏バテもしやすくなるので、
今から胃腸を元気に整えておきましょう。
*食養生
胃腸を温める食材を選び、食事や飲み物も温かいものを。
:しそ、胡椒、生姜、みかんの皮、みょうが、ねぎ、
さんざし、三つ葉、ほうじ茶、日本酒(少量)
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冷えのぼせ4 胃腸虚弱
体内の「気」(エネルギー)や「血(けつ)」は、体を温める大切な要素です。
そのため食事の栄養から気血を生み出す胃腸の働きが弱くなると、
体内の気血が不足して「冷え」を招きやすくなります。
一方、胃腸の機能が低下して消化不良を起こすと、食物が停滞して
体内に「湿熱(しつねつ)」が発生することもあります。
結果、冷えと熱が混在して「冷えのぼせ」が起こるのです。
*気になる症状
疲労で冷えのぼせの症状が強くなる、疲労感、顔色が白い、
めまい、食欲不振、お腹の張り、軟便・下痢、
舌の色が淡い、舌苔が白い、汗がダラダラ出る
*食養生
胃腸を養い、気血を充実させる、温性・甘味の食材:
米、しょうが、シナモン、山椒の実、枸杞の実、ほうれん草、
いんげん豆、鶏肉、卵、豆腐、ねぎ、フェンネル、なつめ、
きのこ類、にんじん、かぼちゃ、鮭、黒糖 など。
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口内炎対策・3 気が足りない人
体内の「気」(エネルギー)は、身体の元気や免疫力の基本です。
気が不足していると、心身の疲労やだるさを感じやすくなります。
また、気が不足すると、免疫力が低下し、外邪(風、熱、乾燥などの邪気)の侵入を
受けやすくなってしまいます。
邪気が体内に停滞すると、熱や乾燥の影響で身体を冷やす潤いが不足してして結果、
体内に余分な熱がこもり、口内炎の炎症が起きやすくなるのです。
対策としては、気の源となる「肺」、「胃腸」の働きを良くすること。
十分に栄養を摂り、しっかり呼吸をして、体内の気を養いましょう。
*気になる症状
口内炎が治りにくい・繰り返しやすい、疲労感、倦怠感、息切れ、
かぜを引きやすい、顔色が白い、食欲不振、軟便、
舌の色が淡く腫れぼったい、舌の苔が白い、舌のふちに歯のあとがつく
*食養生
「気」を養い、元気をつける食材を:
大豆製品(豆腐、湯葉、納豆など)、いんげん豆、山芋、かぼちゃ、りんご、甘草 など
温かくて消化の良い食事を。生ものは控えめに!
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夏バテしない漢方的養生法
猛暑です。
今年の夏を元気に乗り切る一番のこつは胃腸を大事に、ということです。
冷房のきいた部屋にいる時は、子供も大人も体温以下の温度の飲み物を飲む習慣をやめましょう。
胃腸の消化酵素は体温と同じ温度、37℃くらいで働きます。
味噌や酒と同じ酵素ですから、温度が低いと働きません。
せっかく食べた食事は消化しないで下痢便、軟便となって出て行ってしまいます。
この状態が一か月も続くと夏バテ状態となり、食欲もおちてしまいます。
例えていえば、1日1000円分食べた食事の1割100円が消化しないとすると、一か月で3000円、1年でなんと3万円トイレへ流してしまったと同じです。
暑いのは身体で胃腸ではありません。
試しにクーラーをつけている部屋であなたの胃を触ってみてください。
冷えていませんか?
暑い時期、冷たいものはおいしく感じます。でもそれは喉が感じるだけなのです。
ゆっくり口と喉で味わってから胃に流すとよいでしょう。
まず氷水、かき氷はやめましょう。
アイスやアイスキャンデーは炎天下から帰った時だけ。
食事の時は冷たい飲み物はやめましょう。熱いみそ汁などをつけましょう。
大人も冷たいビールの一気飲みで下痢した経験はおありでしょう。
もったいないですよ。おいしいごちそうが栄養にならないのですから。
習慣ですのですぐに直すのは難しいでしょうが、大人も子供も気を付けていけば冷たいものは欲しくなくなり、そのころあなたも家族ももっと健康に元気になっているでしょう。
文責:植松光子 薬剤師 中国政府認定国際中医師
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春から夏の肌トラブル対策2 ジュクジュク
梅雨から夏にかけては湿気が多くなり、「湿邪(しつじゃ)」となって
皮膚の症状を悪化させる大きな原因になります。
体内の水分調節をする胃腸の機能が低下していると、
「湿邪」が身体に入り込んでも、余分な水分をうまく排泄することができません。
そのため身体の汚れである「湿」が皮膚に溜まり、肌トラブルを引き起こします。
*気になる症状
ジュクジュクした症状、下半身に症状が出やすい、
慢性化しやすい、食欲不振、口の中がネバネバする、軟便
*食養生
味の薄いもの、利水作用(身体の中から余分な水分を排泄する)の
あるものを中心に選びましょう。
甘いものの食べ過ぎに注意してください。
ハトムギ、どくだみ、おおばこ、とうがん、小豆、もやし、緑豆、春雨 など
※緑豆:オンラインショップ
*漢方薬など
湿熱をとる漢方薬
タール入り軟膏など