多嚢胞性卵巣と子宮内膜ポリープでも妊娠、もうすぐ出産です。

埼玉県さいたま市 女性 32歳
☆今までの経緯は?
結婚3年目から、子作りを意識するようになりましたが、なかなか授からず、
4年目から不妊症外来に通いはじめました。
検査の結果、子宮内膜ポリープと排卵障害(多のう胞性卵巣と黄体化未破裂のう胞)を指摘されました。
子宮内膜ポリープはピルの内服で改善しましたが、人によっては半年~1年で再発するとのこと。
ひきつづきクロミフェン、HCGで排卵誘発を試みましたが、4ヶ月連続、未破裂卵胞が続き、
すっかり滅入っていたところに、ネットでウエマツ薬局さんを見つけ受診しました。
ハリ治療か漢方かで悩みましたが、仕事をしながら週一回の通院をするのは若干むずかしく、
漢方を選択しました。
ウエマツ薬局さんは自宅から比較的近かったのと、ホームページが充実していたので安心感があり、
こちらを選ばせていただきました。

☆漢方薬を飲んで変わったところ、良かったところは?
私の場合は、お血が一番の問題であったようで、桂枝茯苓丸やシベリア霊芝などを処方していただきました。
飲んでみてしばらくして、吹き出物がでにくくなったこと、便秘が軽減したことを実感しました。
不妊症外来の治療(クロミフェン、FSH、HCG)と漢方を続けたところ、3ヶ月目に妊娠にいたりました。
今は妊娠34週になりました。初期はOHSSになってしまい、お腹がパンパンになり、辛かったですが、
植松先生にはその都度、親切に対応いただき、経過よく過ごすことができました。

~悩んでいる方へ一言~
漢方薬はそれなりに経済的負担はありますが、体への負担が少ないことがメリットかと思います。
また、それぞれの人の体質、体調に合わせて適宜、調節して処方していただけるので、
産婦人科での治療に加えてみるのもよいかと思います。

☆先生から一言
この方の体質は月経血の色が紫色で塊があり、舌の色も暗く黒っぽい点点が見え、
これは中医学でいうと「瘀血(おけつ)」体質といい、血がドロドロしているタイプです。
病名から見ても多嚢胞性卵巣も子宮内膜ポリープも瘀血です。
多嚢胞性卵巣のたくさんある卵胞は瘀血と考えます。
ポリープも余分なものですから瘀血です。
中医学は体質を治すことで症状を改善する医学です。
この方にはこの「瘀血」を改善して血液をサラサラにして、よい卵をつくる漢方薬を差し上げました。
この方はお医者さんで西洋医学の短所、中医学の長所両方もよく理解されていました。
その結果当薬局で漢方薬を飲み始めて3か月で妊娠し、妊娠中もしっかり漢方薬を飲んで経過も順調です。
多嚢胞性卵巣のかたの妊娠は難しいのでとてもうれしく思っています。

文責 薬剤師 国際中医師 植松光子