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卵巣の超音波検査でネックレスが見える?
卵巣の超音波検査で、
ネックレスが見える場合があるのをご存じでしょうか。
これは多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に特徴的なネックレスサインと言われるものです。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は両側の卵巣に2〜8ミリの未熟な卵胞が沢山出来、
それより大きく成長しないためなかなか排卵しません。
卵巣は楕円形で通常2〜3センチですが、
多嚢胞性卵巣症候群の卵巣はニワトリの卵程の大きさに腫大し、卵巣をおおう白膜も肥厚します。
原因ははっきりとはわかっていませんが、男性ホルモンやLH(黄体刺激ホルモン)が高くなることが
関係していると考えられています。
症状は生理不順、無月経、無排卵、不妊、肥満、多毛などです。
中医学では主に下記の5つのタイプを考えます。
①冷えタイプ…疲労感、無力感、寒がり、四肢の冷え、
腰痛、夜間の頻尿、性欲低下
③ストレスタイプ…怒りっぽい、ため息、イライラしやすい、憂鬱、
月経前乳房が張ったり痛くなったりする、
緊張しやすい、頭痛、肩こり
④重だるいタイプ…肥満、浮腫み、手足がだるい、頭が重い、
めまい、おりものが多い、
月経血にどろっとした固まりがまざる
月経血が黒ずんでいて塊がある、
月経前や前半に頭痛が出やすい、
手足のしびれ、顔色の黒ずみ、
舌に黒ずみや瘀斑がある
両親から受け継いだ体質が影響している場合もありますし、
症状もその方により様々です。
まずはリラックスして漢方薬で生理周期を整えましょう。
良い周期になると、自然に妊娠する方もいらっしゃいます。
薬剤師.不妊カウンセラー 掛上 敦子
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紫根オイルで、肌を丈夫にしよう。
赤ちゃんの肌は脂が少なく、脂が出てくるのは、
にきびが出来る思春期からです。
それまでは、外から油を補った方が良いです。
予防を重視する中国では、赤ちゃんには紫草のオイルを、
おむつを替えるたび、また入浴後に塗って、肌を丈夫にするそうです。
このオイルは家庭で簡単に作れます。
作り方は紫根を胡麻油に漬けるだけです。
中国では紫草を使いますが、日本の漢方薬局では紫根を使います。
詳しい作り方は紫根とごま油のなかの説明書にかいてあります。
特にアトピーの赤ちゃんや大人も、全身に塗るとよく伸びて、赤みにも良いです。
この上から漢方の軟膏を塗ると、さらに効き目がよくなります。
紫根は涼血作用と解毒作用があり、熱や赤みをとる作用があります。
歌舞伎の助六は紫はちまきをしてでてきますが、
これは今病気で高熱がある、ということを表しています。
今でいえば「冷えぴた」ですね。