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離乳食、卵の黄身も注意
赤ちゃんが離乳食を始めるとき、
卵の白身を避けて黄身から食べさせることが多いです。
しかし、それも要注意。
卵の黄身でもアレルギーを起こすこともわかりました。
食べてからおよそ3時間後に、嘔吐や下痢といった症状が出ます。
黄身だと思って油断をしないことが大切です。
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赤ちゃんのアトピーは早く治る?
赤ちゃんのアトピーは、意外と早くよくなることもあります。
2週間前に初めて来られた赤ちゃん。
全身に鳥肌のような小さなぶつぶつがあって、
ひっきりなしに掻いています。
漢方のお茶を飲んで2週間、その鳥肌がほとんどわからなくなり、
掻く度合いも減ってきました。
だれでもすぐこんなに早くよくなるとはいえませんが、
試してみる価値はあります。
なぜならこの漢方のお茶は
一つは腸をきれいにしてかゆみをとる。下痢にもつかいます。
二つ目は肌をうるおし、イライラをとり、咳にも効く甘いお茶です。
三つ目は腸内細菌を元気にして、便秘、下痢にも良く、
免疫細胞を活発にします。
全て粉末ですから、お湯に溶かしてでもいいし、ジャムと混ぜてものめます。
どちらにしても飲んでいると風邪を引かなくなり、
便通がよくなり、肌が潤って健康になります。
学校に上がるまで飲んでいくと、アトピーの再発も防げるでしょう。
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アレルギーを心配している授乳中のお母さんへ
アレルギーを心配している授乳中のお母さんへ。
新鮮な野菜、果物、高蛋白、高カロリーのものをしっかり取りましょう。
コーラ、コーヒー、酒、刺激のあるものはやめましょう。
卵やエビ、牛乳、チョコなどは気を付けて。
牛乳は一日200cc位まで。
おっぱいをよくだすために。
よく寝るとよく出ます。
おっぱいは白い血液、血液は夜作られます。
寝ないと貧血になると言われるくらいです。
でも、夜の授乳で寝不足。辛いですね。
昼間赤ちゃんが寝たら、すぐお母さんも寝ましょう。
家事は後回し。掃除はしなくても死にません。
おっぱいは99%水分です。
おっぱいを出すと喉が渇きますよね。
骨付き肉に野菜を入れたスープを3食とりましょう。
鶏の手羽元、魚のあら、鶏のガラなど最高。
アトピーのあるお母さんは肌が渇いてかゆくなります。
暖かい飲みものを常に飲んで、しっかり保湿しましょう。
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子供には和食が安全
食物アレルギーの3大アレルゲンは卵、乳製品、小麦があります。
*卵はもっともアレルギーをおこしやすく、
特に卵白に入っている「オポムコイド」がアレルゲンとなるので、
卵黄より卵白に気を付けましょう。
*乳製品では、牛乳、チーズ、ヨーグルト、アイスクリーム
*小麦はパスタなど昔より食べる量が増え、
アレルギーも増えています。
この3つの特徴は何と思われますか?
すべて、戦後になって急速に食べられ始めたものばかりです。
敗戦後、体格の大きなアメリカ人を見て、日本が負けたのは体格が小さいからだ。
彼らは牛乳をたくさん飲むから体が大きいのだ、と考え、牛乳を飲むようになりました。
江戸時代まで、日本は仏教の影響で牛や豚など、
四足の動物を食べるのは、忌み嫌われていました。
明治になってから、少しずつ飲まれるようになりましたが、
国を挙げて飲むようになったのは、戦後からです。
牛乳はほとんど飲まれていなかったので
牛乳を消化する、乳糖分解酵素を持っていない人が多いのです。
牛乳で下痢する人は、その酵素を持っていない人です。
小麦も最近ですね。急速に普及してきたのは。
少量なら消化吸収できても、大量に(先祖に比べて)とると
体は拒否反応、すなわちアレルギー症状を起こすのです。
花粉症の人が花粉の少ない日は何ともなくて、
花粉が多い日に症状がひどく出るのと、同じです。
何千年という間に体は土地に合った消化酵素を獲得していくのです。
これを漢方の言葉で 「身土不二」(しんどふじ)
身体と土地は切っても切れない関係という意味です。
ちなみにアメリカ人は海苔は消化できず、下痢するそうで
「日本人は紙を食べている」というそうです。
このように和食は日本人に合っているのです。
特に子供は消化能力が未熟で、アレルギーを起こしやすいので、
和食を中心にしましょう。
国際中医師 薬剤師 植松 光子