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脱ステをしても更に悪化。漢方でやっと落ち着きました。
温泉旅館に住み込みで働きに行っていた「アトピーの娘」を
心配していたところ、「実家」に1カ月ぶりに帰ってきました。
そして、お店に来てくださいました。
店のスタッフたちの 「うわー お帰りなさい」
というにぎやかな声に驚いて店の入り口に行ってみると、
以前からアトピーの漢方相談に見えていたA子さんが
満面の笑みで立っていました。
アトピーがひどく、2年ほど当薬局にかかり、漢方薬でようやく軽快し、
親から自立したい、と言っていましたが、
就職先に選んだのがはるか遠い、東北の温泉宿でした。
そこの温泉がアトピーによく、就職すればただで毎日入れる、と言うので、
そこに住み込みで就職したというのです。
彼女の発想に頭が下がる思いでした。
きつそうな仕事に私もスタッフも心配しましたが、
やりこなしたようで、元気な顔でお店に来てくれて、ほっとしました。
実家に帰ってきた自分の娘を迎えたような気分でした。
2017.1.7
20年近くステロイドを使っていて、1年前脱ステロイドをし、
1年間リバウンドで汁が出ていました。
皮膚も慢性化してごわごわで、不眠がひどく、爪が伸びなくなってしまいました。
むくみもひどく写真のような足のしわがひどかったのが、しだいに消えてきました。
他の肌のほうに水分がいくようになったのか、他の肌が潤ってきました。
長い間アトピーで悩んでいましたが、今は元気になって働いているのが、
私としてはなによりうれしく思っています。
国際中医師 薬剤師 植松 光子
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家庭菜園 美肌の恵み
ウエマツ薬局では長~くおなじみの藤盛です。
アトピーは熱がこもって表われると言われますが、ゴーヤは熱をとり、赤みに良いそうです。
グリーンカーテンで育てたゴーヤとグレープフルーツで、簡単サラダを作ってみました。
ゴーヤはビタミンC、E、カリウム、カルシウム、鉄などバランスよく含み、
糖の気になる方にもいいそうですよ・・・。
グレープフルーツは疲労回復、不眠、美肌、抗酸化作用などあり・・・。
≪材料≫
ゴーヤ・グレープフルーツ・玉ねぎ、シーチキン・塩・こしょう のみ・・・。
≪作り方≫
1.ゴーヤ、玉ねぎはスライスし、塩をして、しんなりしたらしぼる。
2.グレープフルーツは皮を少し厚むきにし
(リンゴの皮むきのように)、皮から実を出す。
1と2をボウルに入れ、そこにシーチキンを汁ごと入れ、
こしょうで味を整える→完成!!
(シーチキンの汁とグレープフルーツの汁がドレッシングになりまーす。)
↓爽やかでフルーティー♪苦みの苦手な人にもOK!
一度、お試しあれ!!
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アトピーで眠れない方に・・・
アトピーの方で眠れない、と訴える人は少なくありません。
眠れない方は大きく分けて二つあります。
1:痒みで眠れない人。
2:アトピーになる前から眠れない人。
1:痒みで眠れない人はアトピーが良くなっていけば自然に眠れるようになります。
かゆみを取るのには皮膚が真っ赤な血熱タイプには血の熱を取る赤芍、牡丹皮など。
じくじく汁が出る湿熱タイプには竜胆、馬歯莧(ばしけん)、ヨクイニンなど。
赤みが急に出て、自然に消える風熱タイプには金銀花、連翹など。
乾燥して痒く、血熱風燥タイプは潤して熱を取る玄参、知母、石膏など。
これらの生薬を含む方剤を飲んでいると次第にアトピーも、かゆみも収まってきます。
この時蓮子心(れんししん)をいっしょに飲むと気持ちを穏やかにして寝つきをよくする手助けになります。
蓮根でおなじみの蓮ですが、根だけでなく実も漢方薬や食用として用いられます。
蓮の実の中心にある緑色の胚芽を蓮子心といいます。すっきりした苦味です。
<本草綱目>には「少しの苦味は心を清らかに保つ」と書かれています。
蓮子心にはアルカロイド、ルチン、フラボノイド等が含まれ、降圧作用があります。
中医学的には精神安定作用、いらいらして眠れない、夢が多い、口内炎、吹き出物、
口臭、便秘などに有効です。
痒くて眠れない、いらいらして眠れない、というのは心火(しんか)といい、
心の火が燃えているのです。
「治らない、治らない」といらいらしていると治りは遅くなります。
蓮子心は気持ちを穏やかにして寝つきをよくします。
心の持ち方は大事です。
前向きの気持ちが治りを早くしてくれます。
あまり良くなっていない、とこちらが思っても、本人が
「とても良くなった」とおっしゃる方は治りやすいのです。
ところが「良くなってきましたね」といいますと
「でも、こっちはまだ治りません」とすぐ打ち消す人がいます。
よくなってきたことを認めず、悪いところばかり探す人は治りにくいのです。
良くなってきた、と思うとリラックス神経である副交感神経が働き、血流がよくなり、
治す力が強くなります。
同時に感謝する心が大事です。感謝の気持ちを持つと心が清らかになり、辛さは軽くなります。
いつも自分が感謝の気持ちを持っているか、あるいは治らないことを他人のせいにしていないか、振り返って見てください。
実際店頭でも前向きの方は治りが早くびっくりすることが多々あります。
2:アトピーになる前から眠れない人は神経の敏感な人が多く、
このような人は肝鬱気滞と言っていらいらしやすく、胸やおなかが張る、生理不順などもあります。
蓮子心の粉末をお茶に混ぜて寝る前に飲むと独特の風味がおいしく、
あるいは漢方薬と一緒に飲んでもいいでしょう。
気が弱くうつっぽい人、冷える人には元気にして寝つきをよくする漢方薬がいいでしょう。
眠れない時は自律訓練法をお勧めします。(イラスト参照)
大体すぐ眠れます。
1:布団の中で両手の手のひらを上向きにして足は肩幅に開き、全身の力を抜きます。目をつぶって
2:右手に意識を集中して「右手がだんだん温かくなる、温かくなる、温かくなる、」と頭の中で唱えます。
3:左手に意識を集中して「左手がだんだん温かくなる、温かくなる、温かくなる、」と頭の中で唱えます。
4:両手に意識を集中して「両手がだんだん温かくなる、温かくなる、温かくなる、」と頭の中で唱えます。
5:右手に意識を集中して「右手がだんだん重くなる、重くなる、重くなる、」と頭の中で唱えます。
6: 左手に意識を集中して「左手がだんだん重くなる、重くなる、重くなる、」と頭の中で唱えます。
7:両手に意識を集中して「両手がだんだん重くなる、重くなる、重くなる、」と頭の中で唱えます。
8:眠れなかったら以上を繰り返します。
2~3回繰り返すうちに大抵は眠れます。
痒くてねむれなかったら、お気に入りのかゆみ止めを塗りましょう。
精神安定のある食べ物
蓮の実、なつめ、玄米、青梗菜、ユリ根、りゅうがん、あさり、あんきも、
いわし、かき、しじみ、ジャスミン茶、緑茶
実を甘く煮た蓮の実の甘納豆はさっぱりしておいしいものです。
りゅうがんは龍眼と書き、ライチに似た果物です。
百合根の粉末が販売されています。どちらも甘くておいしく、心も肌も潤します。
ナツメを使ったこころのほっとする薬膳
中国では「開口笑(かいこうしょう)」というお菓子です。笑った口のように見えます。
「笑う門には福来たる」笑うことは病気を早く治します。
とても簡単でおいしい薬膳スイーツです。是非作って見て下さい。
【材料】(4人分)
- 蜜なつめ(甘く煮たなつめ) 20個
- 白玉粉 40g
- 松の実 20個
【作り方】
1. 松の実はフライパンできつね色になるまで炒める。
2. 白玉粉に水を入れ耳たぶほどの硬さに練り、20等分にする。
3. 2の白玉粉で1の松の実を包む。
4. 筒状の蜜なつめの一片を縦に切って開き、2を包む。
5. 包んだ蜜なつめを10分ほど蒸す。
* 出来たてでも、冷やして食べても美味しいです *