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アトピーの食事は潤す食べもの
以前、アグネスチャンさんの薬膳の講演の司会を頼まれ、
有楽町の国際ホールでしたことがあります。
初めにその依頼が来たときは驚きました。
「えー! なぜ? 司会などまったくしたことがないのに?」
それでも一生懸命練習して司会に臨みました。
その講演会は、不妊症の話を東大の女性の産婦人科の先生がお話しして、
薬膳の話をアグネスさんがする、という構成でした。
アグネスさんの話は当時とても新鮮でした。
アグネスさんの家は代々漢方の家系で
子供の時からお母さんに食べ物のことを
いろいろ教えてもらったそうです。
食事のときは
「アグネスは冷え性で乾燥肌だから、これをお食べなさい。
お兄ちゃんは体質が違うからこっちがいいわよ。」
という具合で体質によって食べるものが違う、
ということを教わったそうです。
これが薬膳の考えの元です。
アトピーの人は殆ど、ひどい乾燥肌です。
この乾燥肌をなおすと、かゆみが楽になります。
食べ物は潤すもの、
まずは野菜スープや、けんちん汁、
白菜などの鍋料理などの汁物を
毎日取りましょう。
2015年2月17日
薬剤師 国際中医師 植松 光子 -
アトピーの乾燥肌によい食べ物
乾燥肌によい食べ物にはまず豆乳があります。
豆乳は大豆からできたものですから、
植物性で体を熱くしたり、
冷やしたりと言った強い性質はなく、
牛乳のようにアレルギーを起こすことも多くありません。
(大豆アレルギーのある人は注意)
オリゴ糖が含まれ自然の甘みがあり、体や肌を潤します。
イソフラボンが含まれているので更年期障害にもいいでしょう。
豆乳でも調整豆乳は甘みなどの添加物が
入っているので無調整のものがおすすめです。
私は毎朝野菜ジュースとともにこの豆乳を暖めて
婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)を混ぜて飲んでいます。
※この商品はオンラインショップなどでは取り扱っていません。
婦宝当帰膠は冷えている方にはよいのですが、
顔は赤くてほてる人は温めてしまうので避けてください。
また生理中、肌がかさつく人は、血を増やして乾燥を防ぎます。
婦宝当帰膠がない人は、黒砂糖やキビ砂糖を小さじ1杯くらい加えてもおいしく飲めます。
食べ物は長い間にその人の体質や体を作ります。
以前アトピーの男性から予約の電話が入り、
かなり予約が先になってしまったので、
「それまで自分で何かできることはありませんか」
と聞かれ、潤す食べ物をお教えしました。
そして2か月後いらした時に、
半分くらいアトピーがよくなった、と喜んでいらっしゃいました。
独り暮らしの男性でしたが、
自分で毎日潤す食べ物で料理を作ったそうです。
2015年2月18日
国際中医師 薬剤師 植松 光子