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猛暑を乗り切ろう
夏が暑いのは正常です。野菜は育ち、子供たちは水遊びを楽しむ。
でも過ぎると病気になります。
漢方では「邪」と言います。「暑邪(しょじゃ)」です。
夏ばて、熱中症にならないよう昔からの養生法は役に立ちます。
1:まずは水分補給。
それも栄養のある水分。汗は水分と一緒にエネルギーも逃がしているのです。
食事に汁物を加えましょう。
みそ汁・スープスパゲッティ・けんちん汁・野菜たっぷりラーメン・ウナギより、ひつまぶし。
2:「午睡」を。
午前と午後の間の昼寝です。
昼寝が大事だということをちゃんと昔の人は言葉に残しているのです。
お弁当を食べた後、15分位机に突っ伏して寝るだけで午後の仕事は嘘のように元気にできますよ。
タイマーをかけてね。熟睡しますから。
文責:植松光子 薬剤師 中国政府認定国際中医師
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秋に食べたい、芋類
秋に食べたいものに、芋類があります。
特に山芋は、夏の疲れを取る補気作用があります。
胃腸を丈夫にし、潤して、元気を増し、骨を丈夫にし、
生命力を保つ、すごいものです。
漢方では山にある薬、山薬(さんやく)というくらいです。
こんな話があります。
戦国時代、あるお城が兵糧攻めに合い、
一か月間も食べ物の補給がありませんでした。
敵は「もうみんな倒れているだろう。」とお城に攻め入りましたら、
みんな元気で、逆にやっつけられてしまいました。
どうしてでしょう。
実は、そのお城の裏山に山芋がいっぱい生えていて、
その山芋を食べて元気をつけていた、と言うことでした。
すごいですね。
山芋は「畑のうなぎ」とも言います。
山芋の種類には長芋、自然薯、大和芋など
いろいろな種類があります。
山芋の成分に含まれる消化酵素ジアスターゼは、
大根の約3倍です。
とろろそばを食べても、すぐお腹が空く理由が分かりますね。
千切りにして、みじん切りのネギに塩胡椒をかけてもおいしいです。
夏バテで食欲のない時期、とろろ汁もいいです。
作り方は、
長芋のひげ根をとり、
皮はむかないでおろし金でおろして、
出しと少量の醤油とみりんで味を調えます。
毎日の料理に山芋を取り入れてみてください。
元気が出ますよ。